消化器内科では、消化器に腫瘍や潰瘍、炎症などの病状を抱えている患者に対して治療を行います。こうした病気の患者は慢性的な苦痛を感じていることが多く、治療の現場では長期的な視点で患者と向き合っています。腫瘍の治療などで手術が行われることもありますが、看護師は主に患者の治療と回復のサポートを行うことが求められているのです。
そのため、消化器内科で働く看護師には患者と長期的に関わり、信頼関係を結びながら健康状態や状況を看ることが求められています。緊急時に対応できる柔軟性よりも、日々の看護の中で患者の変化や状況を敏感に察知できるきめ細かさが求められます。
こうした環境から、コミュニケーション力や観察力を備えた看護師が消化器内科には向いているといわれています。長期的な治療のなかで患者の回復をサポートしていくためには当然信頼関係の構築が欠かせないため、密接なコミュニケーションを取れるスキルが必須です。
さらに、そうした普段のコミュニケーションを通して患者の様子を読み取り、なにか問題が生じていないかどうかを察知する観察力も重視されます。消化器の病気の場合、患者自身が自覚していないうちに病状が進行しているケースもあるのでこの2つはとても重要な適性なのです。
加えて忍耐強さを備えている人もこの診療科に向いているタイプとして挙げられます。
慢性的な痛み、それも下痢や便秘、腹痛、胃のもたれなどを抱えているとどうしても精神的にイライラしてしまうケースも出てきます。患者が精神的に不安定になっているときにも忍耐強く寄り添うことができるかどうかもこの心療内科に向いているかどうかを決めるポイントとなるでしょう。
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